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仕事で使う敬語 — これだけ覚えれば大丈夫な20フレーズ

完璧じゃなくていい。失礼にならない「型」を身につける

📖 7分で読める📅 2026-08-10
仕事で使う敬語 — これだけ覚えれば大丈夫な20フレーズ

「了解です!」と上司に返したら、空気が少し変わった気がしました。

インドネシア・バンドン出身のリスカさん(25歳)は、日本語学校でN2まで勉強し、日本語には自信がありました。でも、職場で働き始めて気づいたのは、「文法が正しい日本語」と「仕事で失礼にならない日本語」は、少し違うということでした。

部長から仕事を頼まれて「了解です!」。先輩に質問されて「知らないです」。お客さまに「ちょっと待ってください」。どれも文法は間違っていません。意味も通じます。それなのに、なぜか相手の表情が一瞬曇る。

ある日、優しい先輩がそっと教えてくれました。「リスカさん、日本語上手だよ。あとは『敬語のクッション』があると、もっと印象よくなるよ。」

敬語のクッション——リスカさんは、その言葉でピンときました。問題は日本語の能力ではなく、「相手を立てる一言」が抜けていただけでした。

完璧な敬語は、日本人でも難しいものです。尊敬語・謙譲語を完全に使い分ける必要はありません。でも、よく使う「型」を20だけ覚えれば、失礼な印象は防げます。以下のフレーズを、今日から少しずつ使ってみてください。

敬語は「相手への思いやりを言葉の形にしたもの」です。難しく考えず、まずは下のフレーズをそのまま「型」として覚えましょう。NG例と一緒に並べたので、「これは避ける/これを使う」で覚えると身につきやすいです。

01.指示を受けたとき:「了解です」→「承知しました/かしこまりました」
「了解です」は同僚同士ならOKですが、上司やお客さまには少しカジュアルすぎます。**「承知しました」「かしこまりました」**が丁寧です。メールでもこの2つを使えば安心。「承知いたしました」とすればさらに丁寧になります。仕事を頼まれたら、まずこの一言を返すクセをつけましょう。
02.質問に答えられないとき:「知らないです」→「申し訳ございません、確認いたします」
「知らないです」「わからないです」は、突き放した印象を与えます。**「申し訳ございません、確認して折り返します」「すぐに確認いたします」**と言えば、誠実な印象になります。日本の職場では「わからない」こと自体は問題ではなく、「どう対応するか」が見られています。「確認します」は最強のフレーズです。
03.人を待たせるとき:「ちょっと待って」→「少々お待ちください」
お客さまや上司に「ちょっと待ってください」はカジュアルすぎます。**「少々お待ちください」「少々お待ちいただけますか」**が丁寧です。電話対応でも頻繁に使います。さらに「申し訳ございませんが、少々お待ちいただけますでしょうか」とすれば完璧です。
04.お礼を伝えるとき:「ありがとう」→「ありがとうございます/助かりました」
「ありがとう」だけだと友達口調です。職場では必ず**「ありがとうございます」**。何かしてもらったときは「ありがとうございます、助かりました」と一言添えると、温かい印象になります。過去のことには「先日はありがとうございました」と過去形にします。感謝は多めに伝えるのが日本の職場で好かれるコツです。
05.依頼するとき:「〜してください」→「〜していただけますか」
「〜してください」は命令に聞こえることがあります。**「〜していただけますか」「〜をお願いできますか」**と疑問形にすると、ぐっと柔らかくなります。「すみません、これを確認していただけますか」のように、最初に「すみません」を添えるとさらに丁寧です。同僚にも使えると、人間関係がスムーズになります。
06.断る・できないとき:「無理です」→「申し訳ございませんが、難しいです」
「無理です」「できません」は強すぎる印象を与えます。**「申し訳ございませんが、◯◯のため難しいです」**とクッション言葉(申し訳ございませんが/恐れ入りますが)を前に置くと、角が立ちません。理由を一つ添えると、より受け入れられやすくなります。残業を断るときも、この型が使えます。
07.退社・離席するとき:「帰ります」→「お先に失礼します」
退社時は**「お先に失礼します」**、席を外すときは「少し席を外します」。逆に、先に帰る人や仕事を終えた人には「お疲れさまです/お疲れさまでした」と返します。「ご苦労さま」は目上の人には使わないので注意(上司→部下に使う言葉)。この2つの挨拶は、毎日使う基本中の基本です。
リスカさんは「承知しました」「確認いたします」「お先に失礼します」から使い始めました。完璧な敬語を目指したのではなく、よく使う型を覚えただけです。3ヶ月後、部長から「リスカさんは丁寧だね」と言われました。「文法より、相手を立てる一言だった」と話してくれました。敬語は一度に完璧にしなくて大丈夫。今日ひとつ、明日ひとつで十分です。職場に日本語研修制度があれば、積極的に活用しましょう。

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