📑 在留資格・法律
技能実習→特定技能への切り替え方法
3年間の技能実習を無駄にしない移行手順
📖 7分で読める📅 2026-06-22
「あと3ヶ月で技能実習が終わる。でも、このまま帰りたくない。」
ベトナム・ハノイ出身のトゥアンさん(25歳)は2024年10月、愛知の自動車部品工場でその言葉を自分の中で繰り返していました。技能実習3号の修了まで残り90日。帰国すれば家族は喜ぶけれど、3年で積み上げたスキルと日本語力を、ここで終わりにしていいのかと思いました。
職場の先輩——技能実習から特定技能1号に切り替えたベトナム人の男性——がこう言いました。「試験に合格すれば、転職も自由になるよ。俺は去年切り替えて、月給が3万円上がった。」
トゥアンさんは翌日から準備を始めました。でも何から手をつければいいかわかりませんでした。
日本語の申請書類、技能試験の申し込み方法、法務省のウェブサイト、移行申請の費用——調べるほど情報がバラバラで、気持ちだけが焦っていきました。同じ職場の別の実習生は「書類が足りなかった」と申請をやり直させられ、移行が3ヶ月遅れました。
やり方を知っているかどうかで、3ヶ月の差が生まれます。以下のチェックリストで、1ステップずつ確認してください。
技能実習3号(または2号)を修了した方は、技能試験・日本語試験を免除して特定技能1号に移行できる制度があります(在留資格「特定技能」1号への変更申請)。移行申請は修了の**6ヶ月前から**動き始めるのが理想です。
01.修了予定日を確認し、6ヶ月前に動き始める
特定技能1号への在留資格変更申請は、出入国在留管理庁に提出してから許可まで**1〜2ヶ月**(混雑期は2〜3ヶ月かかる場合もある)かかります。技能実習の修了日より前に許可が下りるよう、余裕を持って動き始めてください。修了の6ヶ月前がベストタイミングです。
02.雇用先(または新しい雇用先)を確定させる
特定技能1号は「雇用契約が前提」の在留資格です。現職の会社が特定技能の受け入れに対応しているか確認してください。対応していない場合は、特定技能対応の会社への転職が必要です。特定技能に対応した求人はグロジョブで確認できます。
03.技能試験・日本語試験の免除条件を確認する
技能実習2号・3号を良好に修了した場合、同一分野であれば**技能試験・日本語試験が免除**されます(入管法施行規則・各特定産業分野の省令による)。免除対象かどうかは、修了証明書の分野コードと特定技能の分野名が一致するか確認してください。
04.必要書類を収集する(約15種類)
主な書類:①在留資格変更許可申請書、②パスポート・在留カードのコピー、③技能実習修了証明書、④雇用契約書、⑤特定技能雇用契約書、⑥支援計画書(登録支援機関が作成)、⑦健康保険・年金加入証明、⑧住民票。書類の一覧は出入国在留管理庁ウェブサイトの各分野別ページで確認してください。
05.登録支援機関に依頼する(費用:月1〜3万円)
特定技能1号では、雇用主は**登録支援機関**に支援計画の実施を委託することが多いです。登録支援機関は書類作成のサポートも行います。費用は月額1〜3万円程度(会社負担が多い)。会社が対応する場合は不要です。
06.在留資格変更申請を出入国在留管理庁に提出する
申請先は住居地を管轄する地方出入国在留管理局。申請手数料は**6,000円**(収入印紙。オンライン申請は5,500円)。提出後、許可証明書(在留カード)が発行されるまで**標準処理期間は1〜2ヶ月**(混雑期は2〜3ヶ月以上かかる場合もある)です。審査中は「特定活動(申請中)」として在留できます。
07.許可後:新しい在留カードを受け取り、登録支援を開始する
在留カードに「特定技能1号」と記載されたら完了です。登録支援機関による生活オリエンテーション(約8時間)が義務付けられています。内容は日常生活・行政手続き・緊急時対応など。移行後は同一産業分野内での**転職が自由**になります。
トゥアンさんはこのリストを使って申請準備を進め、修了の45日前に許可が下りました。特定技能1号に移行後、同じ工場で月給が28,000円上がりました。「あのとき諦めなくてよかった」と話してくれました。申請書類の書き方や分野ごとの要件は、出入国在留管理庁の「特定技能」専用ページまたはFRESCに確認してください。