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外国人スタッフはなぜ辞めるのか? — データで見る離職の実態と6つの予兆

2026年2月更新推定読了時間:8分

「突然辞めた」「理由がわからない」——外国人スタッフの離職に直面した企業担当者から、こうした声が多く聞かれます。 しかしデータを見ると、離職には明確なパターンと予兆があります。 本記事では、公的統計と業界調査から離職の実態を解き明かし、早期に気づくための6つのサインを紹介します。

離職率の現実 — 3つの数字

16.1%
特定技能1号の累計離職率
出入国在留管理庁(2023) 集計期間:2019年4月〜2022年11月末
53%
離職せずともモチベーションが低下した割合
ヒューマングローバルホールディングス等 共同調査(2021年)
44%
1年未満で離職意志を持った割合
ウィルテック等3社共同調査(2021年) 「離職した」+「したかったができなかった」計

特定技能1号の累計離職率16.1%は、日本人の平均離職率(約15%)とほぼ同水準です。 しかし注目すべきは「辞めていないが意欲が低下している」層が過半数を超えている点です。 離職率だけでは見えない「静かな離脱」が現場で進行しています。

離職後の行き先

帰国31.4%
国内転職30.3%
他資格変更21.5%
その他16.8%

離職者の約3割が帰国し、約3割が国内で転職しています。 つまり離職者の半数以上は日本に留まっており、「日本が嫌になった」のではなく「その職場が合わなかった」ケースが多いことがわかります。

在留資格別の離職リスク比較

在留資格転職の可否在留期間離職リスク備考
育成就労同一職種内で可能 (1年経過後・2027年施行予定)最長3年転籍可能だが同一職種内に限定
特定技能1号同一分野内で自由最長5年(通算)最高最も流動性が高い
技術・人文知識・国際業務制限なし更新制(無期限)転職先が見つかりやすい
留学生(資格外活動)就労ではないため—在学中卒業後の採用が焦点

モチベーション低下の要因

上司のマネジメント・指導への不満68%
業務内容のミスマッチ54%
給料が上がらない52%
職場の人間関係45%
外国人への差別・偏見38%
キャリアパスが見えない35%

出典:複数調査を統合(ウィルテック・ヒューマングローバル等、2021-2023年)

最大の要因は「上司のマネジメント・指導への不満」で68%。 給与よりも、日常のコミュニケーションや指導の質が離職意向を大きく左右します。 特に「わからないと言えない空気」「質問すると怒られる」という声が目立ちます。

早期離職の6つのサイン

😶
発言が減る
ミーティングや朝礼で急に無口になる。質問をしなくなる。
📱
スマホを頻繁に見る
勤務中にスマホチェックが増える。転職サイトを閲覧している可能性。
🕐
遅刻・早退が増える
以前は時間に正確だったのに、遅刻や早退が目立つようになる。
👥
同国人との会話が増える
日本語での会話を避け、母国語グループ内に閉じこもる傾向。
📉
作業品質の低下
ミスが増え、以前はできていた作業の精度が落ちる。
🚪
有給取得パターンの変化
面接のための半休や、まとまった有給取得の申請が出る。

まとめ

  • 特定技能1号の離職率は16.1%だが、モチベーション低下層を含めると過半数が「離脱予備軍」
  • 離職者の過半数は日本に留まっており、職場環境が原因
  • 最大の要因は上司のマネジメント(68%)で、給与ではない
  • 早期サインに気づく仕組み(1on1・定期面談)を整えることが最優先

※ 本記事のデータは出入国在留管理庁(2023年公表)、ヒューマングローバルホールディングス等共同調査(2021年)、 ウィルテック等3社共同調査(2021年)を基に構成しています。調査対象・時期により数値に幅があります。

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