育成就労 受入れ準備チェックリスト(企業向け診断ツール)

公開 2026年6月 ・ 更新 2026年8月
目次

育成就労 受入れ準備チェックリスト(企業向け診断ツール)

このチェックリストの使い方

目的

このチェックリストは、育成就労制度による外国人材の受入れを検討している企業が、準備の進捗状況を確認し、対応漏れを防ぐための診断ツールです。

対象者

  • 育成就労外国人の受入れを検討・準備している受入れ企業(既存・新規を問わず)
  • 加盟企業への説明・支援の際にツールとして活用したい監理支援機関の担当者

使い方

  1. 各チェック項目について、「はい/いいえ/未確認」のいずれかで回答してください
  2. 「いいえ」または「未確認」の項目がある場合は、対応が必要な事項として優先的に取り組んでください
  3. 各項目の末尾に記載されている【参照】は、詳細情報が掲載されている関連記事です。必要に応じてご参照ください
  4. すべての項目が「はい」になることが望ましいですが、制度には未公示の事項も残っているため、現時点で確認できる範囲でご活用ください ※ このチェックリストの対象である受入れ企業(育成就労実施者)の優良認定基準は、令和8年8月版の運用要領で公表済みです。まだ示されていないのは監理支援機関側の基準で、こちらは施行後の運用実績をもとに評価されます

印刷してご利用いただく場合: 各チェックボックス( [ ] )の欄に、「はい」「いいえ」「未確認」を手書きで記入してご活用ください。


カテゴリ①:法的要件の確認

法第9条(認定の基準)および法第10条(認定の欠格事由)等に基づく法的要件の確認項目です。

欠格事由の確認

  • 過去5年以内に出入国管理関係法令または労働関係法令で罰金刑以上の処分を受けていない → はい/いいえ/未確認
  • 技能実習法に基づく改善命令や許可の取消しを受けた経歴がない(または、所定の欠格期間を経過している) → はい/いいえ/未確認
  • 役員の中に、欠格事由に該当する者がいない(暴力団関係者等を含まない) → はい/いいえ/未確認

【参照】article_001(育成就労制度とは?技能実習との違いを完全解説)

受入れ人数枠の確認

  • 自社の常勤職員数を把握しており、受入れ可能な人数枠を確認している → はい/いいえ/未確認
  • 受入れ予定人数が、企業規模に応じた人数枠の範囲内であることを確認している → はい/いいえ/未確認

労働関係法令の遵守状況

  • 労働基準法に基づく労働条件(労働時間、休日、賃金等)を適正に管理している → はい/いいえ/未確認
  • 労働安全衛生法に基づく安全衛生管理体制を整備している → はい/いいえ/未確認
  • 過去に労働基準監督署からの是正勧告を受けた場合、是正が完了している → はい/いいえ/未確認
  • 最低賃金以上の賃金を支払う体制が整っている(育成就労外国人にも日本人と同等以上の報酬が必要) → はい/いいえ/未確認

【参照】article_012(育成就労の初期費用・ランニングコスト計算ガイド)

社会保険の加入状況

  • 健康保険・厚生年金保険に適正に加入している(適用事業所の届出が完了している) → はい/いいえ/未確認
  • 雇用保険・労災保険に適正に加入している → はい/いいえ/未確認

カテゴリ②:受入れ体制の整備

法第9条第1項第6号(育成就労責任者等の設置)および関連規定に基づく、社内体制の整備に関する確認項目です。

育成就労責任者・指導員の選任

  • 育成就労責任者を選任する予定がある(または選任済みである) → はい/いいえ/未確認
  • 育成就労責任者の要件(職務経験、講習の受講等)を確認している → はい/いいえ/未確認
  • 育成就労の指導を担当する指導員を選任する予定がある(または選任済みである) → はい/いいえ/未確認
  • 指導員は、育成就労外国人が従事する業務について十分な知識・経験を有している → はい/いいえ/未確認

相談体制の構築

  • 育成就労外国人が職場や生活上の悩みを相談できる窓口(相談員)を設置する予定がある → はい/いいえ/未確認
  • 相談員は、外国人とコミュニケーションが取れる体制を確保している(多言語対応、通訳の手配等) → はい/いいえ/未確認

苦情処理体制

  • 育成就労外国人からの苦情を受け付け、適切に処理する体制を整備する予定がある → はい/いいえ/未確認
  • 苦情処理の窓口が、育成就労責任者や直属の上司とは別の立場の者にも開かれている → はい/いいえ/未確認

宿泊施設の確保

  • 育成就労外国人の住居を確保する見通しが立っている(社宅、借上げ住宅等) → はい/いいえ/未確認
  • 居住スペースが育成就労法施行規則に定められる基準(1人あたりの面積要件等)を満たす見込みである → はい/いいえ/未確認
  • 住居の費用負担について、控除額が適正な範囲内であることを確認している → はい/いいえ/未確認

【参照】article_002(育成就労開始までのロードマップ)


カテゴリ③:育成計画の策定

育成就労法第8条(育成就労計画の認定)に基づき、育成就労計画の策定に関する確認項目です。

育成目標の設定

  • 育成就労の対象となる分野・業務区分を確認している → はい/いいえ/未確認
  • 3年間の育成期間で到達すべき技能水準(特定技能1号の水準)を把握している → はい/いいえ/未確認
  • 育成就労期間中の段階的な目標(1年目、2年目、3年目)を設定する予定がある → はい/いいえ/未確認

【参照】article_003(育成就労17分野一覧と受入れ見込み数)

OJT/Off-JTの計画

  • 現場での実務を通じた育成(OJT)の計画を策定する予定がある → はい/いいえ/未確認
  • 座学・講習等のOff-JTの計画を策定する予定がある → はい/いいえ/未確認
  • OJTとOff-JTの時間配分・スケジュールの見通しが立っている → はい/いいえ/未確認

日本語教育計画

  • 育成就労外国人に対する日本語学習の機会を提供する計画がある → はい/いいえ/未確認
  • 入国時のN5相当から、育成期間中にN4相当以上への到達を目指す計画がある → はい/いいえ/未確認
  • 日本語教育の提供方法(社内研修、外部教室、オンライン学習等)を検討している → はい/いいえ/未確認

技能検定受験スケジュール

  • 育成就労評価試験等の受験時期・回数を確認している → はい/いいえ/未確認
  • 試験合格に向けた準備期間を確保するスケジュールを立てている → はい/いいえ/未確認
  • 特定技能1号への移行に必要な試験の内容・時期を把握している → はい/いいえ/未確認

カテゴリ④:コスト・契約の準備

法第9条の認定基準に基づく報酬設定、および受入れに伴うコスト・契約に関する確認項目です。

初期費用の予算確保

  • 育成就労外国人の受入れに必要な初期費用(渡航費、入国前講習費、住居整備費等)の概算を把握している → はい/いいえ/未確認
  • 初期費用を支出できる予算を確保している(または確保の見通しが立っている) → はい/いいえ/未確認

【参照】article_012(育成就労の初期費用・ランニングコスト計算ガイド)

監理支援機関との契約

  • 監理型での受入れを検討している場合、監理支援機関の候補をリストアップしている → はい/いいえ/未確認
  • 監理支援機関の許可状況・実績・対応分野を確認している → はい/いいえ/未確認
  • 監理費(入会金、月額管理費、その他費用)の見積もりを取得している → はい/いいえ/未確認
  • 監理支援契約の内容(サービス範囲、費用、契約期間等)を確認・検討している → はい/いいえ/未確認

【参照】article_013(企業が監理支援機関を選ぶときのチェックポイント10選)

送出機関との契約条件確認

  • 送出国の送出機関に関する情報を収集している(監理支援機関を通じて確認) → はい/いいえ/未確認
  • 送出機関が外国人本人から徴収する手数料の適正性について確認している → はい/いいえ/未確認

報酬額の設定

  • 育成就労外国人に支払う報酬額を検討しており、日本人と同等以上の水準を確保する予定である → はい/いいえ/未確認
  • 報酬額が最低賃金を上回っていることを確認している → はい/いいえ/未確認
  • 住居費・食費等の控除を行う場合、控除額が適正な範囲内であることを確認している → はい/いいえ/未確認

カテゴリ⑤:施行日に向けたスケジュール管理

育成就労法は2027年4月1日(令和9年4月1日)に施行されます。施行日から逆算したスケジュール管理の確認項目です。

施行日から逆算したマイルストーン

  • 育成就労制度の施行日(2027年4月1日)を把握している → はい/いいえ/未確認
  • 施行日から逆算して、自社の準備スケジュール(大まかな工程表)を作成している → はい/いいえ/未確認
  • 政省令の公表スケジュールに注意を払い、新しい情報を随時確認する体制がある → はい/いいえ/未確認

申請手続きのスケジュール

  • 育成就労計画の認定申請に必要な書類の種類を確認している(または確認する予定がある) → はい/いいえ/未確認
  • 申請から認定までにかかる期間の目安を把握している → はい/いいえ/未確認
  • 在留資格認定証明書の交付申請のスケジュールを見込んでいる → はい/いいえ/未確認

社内周知・研修の計画

  • 経営層に対して、育成就労制度による外国人受入れの方針を説明・合意している → はい/いいえ/未確認
  • 育成就労外国人と一緒に働く現場の従業員に対して、制度の概要や受入れの趣旨を説明する計画がある → はい/いいえ/未確認
  • 異文化理解やハラスメント防止に関する研修を実施する予定がある → はい/いいえ/未確認
  • 監理支援機関との定期的な情報交換の場を設ける計画がある → はい/いいえ/未確認

【参照】article_005(転籍制限期間の分野別一覧表)、article_008(旧・監理団体が育成就労へ移行する際の注意点まとめ)


チェック結果の活用方法

「いいえ」「未確認」が多い場合

すべての項目が「はい」でなくても、現時点で対応すべき事項の優先順位が明確になれば、このチェックリストの目的は達成されます。特に以下の項目は早期に確認・対応されることをお勧めします。

優先度が高い項目:

  • カテゴリ①の欠格事由の確認(該当する場合は受入れ自体ができない可能性があるため)
  • カテゴリ①の労働関係法令の遵守状況(是正に時間がかかる場合があるため)
  • カテゴリ④の監理支援機関との契約(監理型の場合、早期に相談を開始することが望ましいため)

監理支援機関の方へ

本チェックリストは、加盟企業への訪問時に「受入れ準備の状況確認ツール」としてご活用いただけます。企業と一緒にチェックリストを確認しながら、対応が必要な事項と今後のスケジュールを整理すれば、訪問1回で「次に何をするか」まで企業と握れる。

定期的な見直しを

育成就労法の政省令は今後整備が進んでいくため、チェック項目の内容も随時更新が必要になります。最新情報は出入国在留管理庁の公式発表をご確認のうえ、定期的にチェックリストを見直してください。


※本記事は2026年2月時点の公開情報に基づいて作成しています。育成就労法の施行(2027年4月1日)に向けた政省令等の整備状況により、要件やチェック項目の詳細が変更される場合があります。本チェックリストはすべての要件を網羅するものではなく、受入れ準備の進捗確認の目安としてご活用ください。最新の正確な情報は、出入国在留管理庁の公式発表をご確認ください。

次のステップ

求人を無料で掲載するか、育成就労の準備状況をチェックリストで確認しましょう。

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